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ザ・コーブの上映中止 [欧米人の論理]

アカデミー賞短編部門の最優秀賞を受賞した「ザ・コーブ」が理由の説明もなく、上映中止になっているとか。この記録映画は、反捕鯨思想に根拠を置く、グループが隠し撮りを含めて撮影した曰く付きの作品である。
この映画について、日本人として恥ずかしいなどというコメントも見られる。
アメリカ大陸が発見されて、それまで地面を埋め尽くすほどいたバッファローが絶滅状態になったり、原住民がジェノサイドに近いほど虐殺されたりした事実を欧米人は恥ずかしいなどとは決して言わない。
歴史に鑑みれば、恐らく鯨にしても欧米人の殺して食した頭数の方が日本人のそれより遙かに多いであろう。
豪州政府は公海における捕鯨禁止を国際裁判所に提訴したという。カンガルーを数百万頭も殺して食った豪州がである。この事実を隠蔽し目を外にそらすために提訴したとしか思われない。

抗議に怯んで、上映を中止するよりは、欧米人の一方的で傲岸な考え方を明確に説明しながら、日本の食文化と欧米人の食文化との相異の問題、あるいは文化の相異の問題、多様な民族の多様な文化と自然との関わりの問題などを知ることも大切である。
欧米人は世界の歴史を自己の視点でしか見ていないし、都合の悪いことには目隠しをして他の民族や文化を批判したりするのが常であるようだが、事実は事実として彼らにも説くべきである。
理性はそんなに柔ではないはずだ、と思うのである。よしんば、人間は猿が進化したのではなく、神が造ったのだ、と頑なに信じているキリスト信者であったとしても。
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