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エドガーの威風堂々

今頃になるとイギリス本国では、エドガーの威風堂々が盛んに歌われイギリス人がかつての栄光をしのんでいる。この威風堂々の歌詞は正に外国侵略を歴史の必然とする内容である。
イギリス人がスペインの無敵艦隊を破って以後、世界を制覇して異国侵略の栄華の夢を時代を懐かしんでいるところに彼らの精神や思想のおごりを見るが、歌詞の意味も了解しつつ、我が国でもこの威風堂々を元気になる歌だと公然と礼賛する人が多いのにもうそ寂しさを感じる。

先日、ノーマンコンクエスト以前の貴人の墓から黄金の王冠などが発掘されたという考古学上の発掘のニュースを聞いて、イギリスを含むヨーロッパに金鉱があるのかと専門家に聞いたら、ヨーロッパでは金の産出はないとのこと。恐らくエジプトなどから渡っていったものなのだろうと推測するが、イギリスも王朝とか民族の興亡を繰り返した歴史を持ち、あのシェークスピアを生んだ國であるから、イギリス文学には死の臭いがするという専門家もいて、歴史を文学が背負っているのだろうと門外漢として勝手な推測をしていたが、その民族が歌う栄光を懐かしむ背後にある苦難の歴史にイギリス人のしたたかさが隠れているのだと思っている。
政治家になる前に参拝していたのかどうかも疑わしい現職の大臣が英霊の御霊に敬意を払って靖国参拝をして私人の資格で参拝したと言い、安倍総理も中韓の抗議を批判している。鬼畜米英を唱えて戦ったことなど忘れたこの為政者達の知識や歴史認識の非整合性とメディアで威風堂々の歌詞に疑問を抱くこともなく、礼賛する精神は通底しているのだろう。

西武HD株のTOB [政治と経済]

アメリカの投資会社サーベラスが西武HD株式の買い増しを企図してTOBがなされている。40%超の株式取得を目指していると報ぜられている。内容が白日の下に晒されてからは否定しているが、西武の経営陣に路線廃止や球団売却などを提示しているのは、企業価値を高めて高値での株式の再上場を狙っているからとか。
サーベラスは取得価格よりも高値がついた時点で売却して利ざやを稼ぐというのが投資ファンドの基本的方便のようである。ハゲタカファンドと称せられる所以でもあるとか。株式は安いつまり企業価値が低いと判断した時に買って、企業価値が高くなって株式が高くなれば売るというのが株式売買の一般的やり方であろう。
今回、サーベラスは再上場時での企業価値を高くするために、元金融庁長官の五味氏を社長にし、かつアメリカの大物政治家や経済人を経営陣に加えることも提案している。
五味氏は、西武が証券取引法違反で上場廃止になった時の金融庁長官である。恐らくトップとして西武の会計処理の不適切さの内実や企業経営の実態をきちんと理解把握していたことはほぼ間違いないだろう。その当人が投資ファンドの要請を受けて社長になるというのは退任しているとはいえ、職務上知り得た情報への対応ということも含めて重大な公私混同になるのではないか。少なくとも節操という点で如何かと訝しくなる。
同氏は、テレビ出演の合間に、キャスターから今回の問題について真偽を質された時、サーベラスは上場廃止後の(企業存亡の)リスクを取ったのだから、それに見合う果報を得ることは何ら問題ではないだろうとの見解を披露していた。
本当にリスクを背負わされたのは、株主優待などを期待してもっていた一般の株主であったろう。上場廃止になったのであるから、一般の株主も原発事故で低落した各電力会社株の所有者以上に憂き目をみているだろう。
リスクを背負うというのは文字通りリスクを背負うのであるから、球団売却や路線廃止を主張することと背馳することになるのではなかろうか。社長就任を引き受けた五味氏の所説も甚だ偏っていると思うがどうであろうか。

今年のプロ野球の注目点 [プロ野球]

今年もプロ野球が開幕した。
開幕前のWBC戦では、作戦面を含めて、ジャパンの内川選手の走塁が話題になった。イチロー選手も走塁が一番難しいとあの内川選手の走塁死にコメントしていた。
開幕して数試合をテレビ観戦しただけでの感想である。開幕前の前の高校野球でも走塁の巧拙が試合の展開や勝敗の帰趨を左右することが屡々見受けられたのであるが、開幕して数試合のプロ野球でも、今年は走塁の巧拙や作戦が重要なポイントになるように感じている。
長嶋と王が指揮官として日本シリーズを戦ったのは既に二昔ほど前のことになる。第一戦は巨人が勝ち、第二戦でダイエーが大勝して一勝一敗にした。大量点を奪う中で、城島選手が強引にホームに突入して挟殺されたことがあった。点差が開いていたので、問題にされもしなかったが、なぜかこの走塁死は後々に響く象徴のように感じていたが、案の定ダイエーは巨人の後塵を拝することになった。

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