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名古屋市長の選挙候補者 [選挙]

自民党の推薦候補者として立候補を表明した某大学教授の履歴を見て、吃驚した。去年の10月、大学の学期で言うと秋学期とか後期に現職に就いたばかりである。それ以前は中央官僚出身で名古屋市の経済局長とかの要職に就いていた。一年勤務して他機関に移籍する教授は散見するが、半年で進路転換の決断をしたのも異常であろう。勿論当選することが前提であるが。恐らく次年度の開講科目のシラバス等は提出して、カリキュラム面でも教授会で授業担当が承認されていた段階での立候補宣言だろう。
落選すれば、また復帰するのであろうか。仮に復職すれば、恐らく、半年で進路変更をしようとする人の教育への情熱はそれほどではなかろうと思うので、学生には迷惑この上ないのではないかと思われる。ひょっとすると、この教授は市長立候補を局長時代から目指していて、計算尽くで大学教授の肩書きを求めて某大学の誘いに乗ったのかも知れない。その野心は某大学の行政とのパイプを堅固にしたいという思惑と合致して、阿吽の呼吸宜しくポスト就任、立候補宣言というシナリオになったのではなかろうか、と推測させる。某大学は一昨年に市民会館の命名権を年5千万の五年契約をしているなど、教育機関としては手練手管を駆使するしたたかな大学との風評もあるので、さもありなんという感じを抱いている。恐らく、名古屋市の職員採用試験で多くの合格者を出して、受験生集めを有利に展開させようとする戦略の一つなのであろう。
折しも某大学が潰す対象にしている某々大学が起死回生の方策として名古屋駅周辺への進出を図っていたのが、スワップ取引で巨額の含み損を抱える羽目に陥っている時である。この某々大学は名古屋市長を理事にする機関決定を昨年していて、現市長と某々大学学長が仲良く向き合っている写真が大々的に広告されていた。某大学も某々大学の巨額の投資失敗をほくそ笑んで見ているであろうが、名古屋駅周辺進出の断念を密かに願ってもいるだろう。ひょっとすると、立候補宣言した教授が当選したら、某々大学には成約条件の履行を厳しく逼ってくるかも知れない。スワップなどという危険極まりない手段で新校舎建設等の資金を捻出しようとする程度の素人集団経営であるから、両者の経営戦争は戦わずして決着を見たようなものであろう。にもかかわらず、某教授の立候補宣言の先には、当選、某々大学への陰険な追い落とし、溺れた犬はとことんやっつけるという執念が渦巻いているのではなかろうか。それにしても戦わずして某大学は受験戦争で勝ち戦をしたようである。某々大学は敵も知らず、己を知らずして戦う前に一敗血に塗れたようなものであろう。
某々大学のHPに経営担当の副学長が他大学に転出することで辞職したのだという弁明とも説明ともつかぬ学長の文章が堂々と出ている。これは朝日新聞の記事に対する説明だとしているが、何処かの國の首相と同じで組織の長の力量の軽さを露呈しているようなものである。
名古屋市長選挙には個性派の民主党議員が立候補するようだが、自公と民主の対決の芝居は御園座で、某大学と某々大学との勝敗決着済みの第二幕は大須の影絵劇場でみられるのであろう。
芝居好きには堪えられぬ二本立てである。乞う熱き演技を!

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