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橋下大阪市長の言い種 [論理の整合性]

橋下市長の慰安婦問題への発言が物議を醸し、米国政府からも侮辱的内容である、と批判されている。
同氏は、米国が日本占領下のことをもちだして持論の正当化を企図している。また本音論をもちだして同氏に荷担する向きもいる。人間観や世界観は人様々であるので甲論乙駁は世の常であるが、為政者は言葉を大事にしなければならない。言は身の文なり、という。
性欲と食欲は人間の基本的欲望である。それを前提にして道徳は成立している。道徳成立の淵源に立ち至るのは極めて難解な問題を抱えるので、ここでは差し控えるが、橋下氏は為政者としては、職員の勤務態度や成績に関して厳格な対応をしている。
勤労者が自己の労働力をできるだけ高く売る、つまり仕事はそこそこにして給与はできるだけ多く受け取りたいのが「本音」であろう。その「本音」に対しては厳しい反応を示して、より労働者・勤務者としての効率の高い勤務態様を求めて来たことは周知のことである。これは勤労者の道徳心に期待してのことであろう。ところが、今回の同氏は、本音を前提にして論を展開して、常ならざる戦場における兵士の性欲処理の問題として取り上げ道徳心を否定するかの如き論を展開している。
かかる原理の使い分けが平然とできるのが為政者の能力なのかもしれないが、彼の言うフェアでないという論拠も甚だ怪しいものになる。
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