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柔道の必修化 [教育]

来年度から、中学や高校で体育の教化で柔道競技を必修化するカリキュラム改革が実現する。今までにも部活等で柔道の事故は多発していて、人命に及ぶ事例も数多い中での必修化である。そのため各学校では教育指導に悩んでいるとのことである。
フランスの柔道人口は日本を遙かに凌ぐほどであるが、人命に関わる事故は皆無だとか。それは国家による柔道の指導者の資格認定がなされていることによることが大きいらしい。
日本では、柔道を専門にしない体育教師が指導するのであるから、不安な事態も憂慮されているし、指導にあたる教師自身が不安を抱いているとのことである。
柔道をきちんと指導できる人材を育てることもしないで、必修化するという場当たり的な文部行政の推進役をになっているのは、恐らく一部の柔道関係者と柔道着やその他の関連製品を売り込む業者の強い慫慂があったからだろうと推測している。
大学で体育を必修単位から自由化する動きがあった時に、体育の大学教員の元締めから各大学の教授会で反対せよ!との指令が出たという。体育の教員の就職口が失われることを危惧したからであることは明白である。教育の問題よりも自らの既得権益を守ろうとすることを優先させたのである。
今回の必修化がどの筋の働きかけなのかは分からないが、柔道界からの要請であったとすれば、短気なことであろう。むしろ裾野を広げるために指導者養成を要望して必修化を求めた方がよかったのではないかと思う。せめて、当面は数校を兼任する形で専門に柔道を指導できる教員を配置すべきであろうと思う。このままでは、事故の多発が心配される。可哀想なのは子供達である。少子化の中で子供を大切にしようとしない施策がまた行われることになるのであろう。
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