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中村紀洋選手のオールスターMVP

八年ぶりに八回目の出場で最初の打席で見事な本塁打を放った。かつて近鉄時代に活躍した舞台であることはプロ野球ファンなら誰しも知る所である。近鉄時代の彼は御山の大将でいい意味でも悪い意味でも近鉄のスターで、5億円プレーヤーであった。FA権を行使して大リーグ移籍を試みたりしたが夢むなしく帰国してからは、体調面で万全でなくて、思ったほどの成績を上げることができなくて、大幅な減俸提示を拗らせて、自由契約になり、落合監督の温情もあって育成選手から這い上がって日本選手権でもMVPに輝いた。その後FA権を行使して、楽天に移り、楽天を自由契約になって、横浜でも育成契約から今年は三番で得点圏打率でも高い結果を残してファン投票で選出されての結果である。
中村選手は、大阪は池田の野球でも有名ではない高校時代に投手として才能を発揮して選抜出場にまで導いた逸材であった。ドラフトで入団後は野手に転向して大成し、近鉄の中心選手として活躍したしていた時代、近鉄球団の身売り話が出ていた頃、たまたま観戦した森ノ宮の日生球場で、近鉄ファンの一人が近鉄の身売り話を出る要因の一つに「お前にも責任の一端がある」という趣意の発言を耳にしたことを思い出す。日生球場のヤジは厳しいが面白い内容の言葉が多かった。
規定を越える大幅減俸を呑めずに、近鉄を自由契約になった時の中村選手には厳しい批判の言葉が圧倒的に多かった。それまでの傲慢と言ってもよい言動や振る舞いに対するファンの積もった悪感情のなせる点があったことは否めない。それが今回ファン投票で選出された。横浜の打線をひっぱている実績に対する評価に加えて彼のひたむきさへの評価も加わってのことだと思う。
われわれは傲慢さを忌避し、謙虚さに心惹かれるものだということをあらためて感じる。
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