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戦わずして勝つ [国家財政・外交]

昨年9月の沖縄県・尖閣諸島の国有化以降、中国の軍用機が東シナ海上空で日本領空への接近飛行を繰り返していることが8日、分かった。中国機は日本領空の外側に設けられた防空識別圏をたびたび突破、その都度、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)し対処しているが、防衛省は事実関係を発表していない。尖閣周辺での相次ぐ挑発を受け、政府は警告射撃など自衛隊の対抗措置を強化する検討に入った。(産経新聞)

この記事のように、警告射撃などで対抗措置をすれば、中国の思う壺だろう。
中国の戦艦が尖閣諸島周辺に出没したり、軍用機が領空侵犯すれすれの飛行をしているのは、正に孫子の兵法の戦わずして勝つという戦術に従っているのだろうと考える。
鄧小平氏が後代の知恵に期待するとして領土問題を脇に置いて日中正常化を優先したという経緯もあるなかで、歴史的に日本固有の領土だとしても、石原知事のがさつな発言に悪のりして野田首相が一方的に国有化を宣言したことが問題を拗らせることになったのである。
仮に警告射撃をしてそれが中国軍用機に損傷を与えた場合、日本の領土や領空内だったということが国際法上明確に認められない以上、不当な攻撃と認定されれば、国際的批判を浴びることになるのは必定であろう。
短気を起こさず抗議を外交的に繰り返しつつ、粘り強い外交交渉を続けることが戦わずして勝つ戦術に戦わずして勝つ方策であろう。
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