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12月8日 [憲法問題]

けふは真珠湾を攻撃した日である。日が改まった。
NHKの特集番組旧満州からの引き揚げを見た者は何人いたろうか。彼の田母神氏や憲法改正論者や戦力増強を積極的に説く人やお国のためを吹聴する徒輩の論を聞きたい。
戦争に限らず、事を為して、負けることや失敗することもあることを念頭にいれない為政者や指導者は、真に指導者に値しない。
古代中国は幾多の戦争経験をもっている、だから孫子の兵法だけでなく、書物には軍事や戦争のことが記されている。日本でも戦国の武将は己の経験を記録に残している。
戦争が外交上の問題を解決する手段の一つであることは、論を待たない。しかし、「伐つも時(三ヶ月)をこえず、戦うも奔るを逐はず、誅するも服を填せず」というのは、数知れず戦った経験の言わしめていることである。
核兵器も持たないイラクを攻撃して数多くの人々の命を奪った張本人のアメリカ大統領がぬけぬけと退任を控えて間違った情報に従ったことを反省している、という。無責任な為政者の一典型であろう。反省をしているだけまだましだという評価もあるかもしれないが…

中山氏の論を支持して自民党の鴻池氏も日教組つぶせの論を正しいと公言している。労組をつぶすことが労働者の団結権の否定になることはすでに述べた。派遣労働者や期間労働者の問題を生み出した思想と同じなのである。
戦時中、軍の命令で各中学に特攻隊志願の学生を出すようにとのお達しがあった。各クラスから誰を選ぶか、その時教師が誰かを指名するのか、生徒が自ら名乗り挙げるのを待つのか。どんなやんちゃな生徒でも志願を名乗るものはいなかったという。それでも割り当てられた数だけの生徒は出さねばならぬ。
想像力を働かせば、指名することができる教師を養成しようとする準備をしているとしか思えないのが日教組敵視論者なのである。日教組の組織率は低迷している。その中で執拗に繰り返される反日教組キャンペーンの意図は白日の下に晒さなければならない。考えすぎだという人もいるだろう。こうしたことは考えすぎる方がいいのである。

ところで、田母神氏は論文の懸賞金は辞退したという。彼は退職金を辞退するのは、持論を否定することになると言って受け取った。退職金はそれまでの労働や勤労に対する賃金の後払いの性格もあって、持論に対して支払われる対価でもないから、辞退拒否の一面は理解できるが、自分の論文の懸賞金を辞退するとは!それこそ自説を否定することにならないのか。不可思議千万な論理矛盾である。こうしたことを平然とできるような手合いでないと戦場に平気で国民を駆り出せないのであろうし、また事後の責任も背負えないのであろう。底が知れたというべき今回の懸賞金辞退であった。堂々と受領してせめて福祉事業に寄付すればいいものを!時は正に歳末助け合い期間である。

戦前は国家権力が国民を騙して戦争をしかけて巨額の負債を国民に背負わせた。現在個人の金融資産は1500兆円ともいう。片や国家財政は800兆円に達する赤字を背負っている。騙された国民が国家を騙したというか為政者を信頼していないことを示す数値であろう。
そしてこの負債は次の世代が背負うのである。戦争をして付けを返そうとするのであろうか。戦争はもはや経済に活力を与えるものではないことは学習済みであるが。


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