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円暴落とハイパーインフレの危惧 [国家財政]

先日テレビで藤巻ジャパンの藤巻氏が1000兆円の国債発行に関わって、円高が日本経済沈滞の最大の要因であって、1ドル300円350円になって始めて沈滞から脱却でき成長過程に入れる。今日の韓国経済隆盛は、IMF主導下で経済立て直しを図り、ウォン安が輸出を拡大させて韓国経済の発展に結びついた、という趣旨のことを語っていた。氏自身が言っていたのかどうかは定かでないが、将来の円暴落に備えて資産の90%をドルを中心にした外貨で運用しているという。
巨額な国債発行、つまり日本の国家財政が破綻状態にあることは、周知のことである。
韓国がIMF管理下で国家財政を再建した時と大きく異なるのは我が国は債権国であるということではなかろうか。1兆ドルの米国債券を保有しているのであるから、これを売却できるかどうかは別にしても、仮にも藤巻氏のいうように1ドル360円に円が暴落すれば、我が国のドル建て資産を円に換算すると360兆円になる。ドル建て以外の外貨建て債券も円安効果に伴う資産価値の増大を伴う。現在の国家予算の三年超の価値に相当する。更に、外貨建ての個人資産も多いであろうから、円の暴落は国家財政再建に寄与するであろう。勿論、インフレで国家予算も現在の三倍以上にはなっているだろうから、単純な数値を上げることはできないだろうが。
ギリシャやスペイン、ポルトガルなど南欧諸国の財政破綻が世界経済の問題になっているが、これらの国は債務国である。このように推理すると、現在の為替相場で円が高いのはそれ相応の理由があるのではないかとなけなしの知恵で推理している。
将来円が暴落して、ハイパーインフレの時代が到来した時、外貨資産をどのようにして国益に結びつけて経済再生に結びつけることができるのか、専門家の展望を知りたいものである。森嶋道夫氏ではないが、チャートを描くだけの為政者を求めることが期待できないのであるから、経済の専家の見解を聞きたいものである。また国家財政破綻によるハイパーインフレ克服に力を貸すIMFなどは債権国の財政破綻国家再生のシナリオをどのように描くのか知りたいものである。
そう考えると、1ドル300円や360円という円の暴落はあり得ないとも推論できるようにも思える。ド素人の推論である。

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