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大リーグの捕手 [プロ野球]

日本のプロ野球とメジャリーグベースボールの能力の違いが最も顕著に表れるのが、内野手の肩の力だというのが一般的である。先天的な能力の彼我の差ということになるのかもしれない。
それ以上に捕手の運動能力はメジャーと日本のプロ野球の捕手の差は大きいと思う。ワンバウンド捕球の足の動かし方や身のこなし方は日本の捕手はまだまだ及ばない。このことを日本でも有数なスポーツトレーナーの一人に質したところ、一番運動能力の備わった選手が捕手をしているのではないかと答えてくれた。
日本では捕手はリードの善し悪しが先ず評価されるが、歴代の名捕手といわれる野村氏森氏や阿部捕手などの運動能力はメジャーの捕手にとても及ばないだろう。
今シーズン限りで引退した城島捕手はメジャーを経験したただ一人の日本人捕手であるが、彼が足腰を痛めた最大の原因はメージャーの捕手の力量に並び追い越そうとして無理をしたからではないかと推察している。身体能力の根底的差の克服は越えがたかったのかもしれないが、それが捕手として引退するのだと言わしめた大きな理由のように思う。

イケメンとダメンズ [言葉]

イケメンのメンは面で、よい面相をした男という意味を表しているのが、第一義というか原義だ、と推察する。派生的にメンは、menと通じさせて使われるようになり、幅広い意味で「いかした男」という意味で用いられるようになっているのだと思う。
一方、ダメンズは、漫画で使われてダメなメンつまりダメな男という意味を表して普通に使われるようになったようだ。
後者のダメンズはダメなmenと音通で作られた造語なのだろうが、ダメンズという表現は女の婦人に類する。menは言うまでもなく、manの複数形である。複数形のmenに複数を表すためのsの付加は複数の二重表現である。恐らく英米人が聞くとおかしな英語というだろう。
イケメンも「いかした男たち」というのが直訳的理解になるが、いかした男の単数形として用いられている面もあるので、単複自在に使っていることになる。日本語が複数概念と単数概念に余り拘らない反映でもあろう。
「ダメンズ」を「ダメン」と表現すると、英語としては正しい造語法になるのだろうが、不得要領な表現であって直観的に理解しがたい響きになる。それで敢えて英語の文法を無視して「ダメンズ」という表現をしたのではないかと推察する。漫画家の言葉に対する感性がしからしめたのかもしれない。
漢文の訓読という独自の異国語受容の歴史的文化的応用力が英語を生かした造語法に結びついているのだと考えると甚だ興味深い。
コカコーラを「可口可楽」と音訳したのは秀抜な翻訳だと言われる。「口にすることができたら、楽しくなる」という意味も込められているからである。漢字のもつ表意性と音との連携のなせる所なのだが、イケメンといい、ダメンズというのは、日本語の直感力と音とが結びついた造語だと言える。

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